ママ薬剤師が避けて通れない、小1の壁問題。自分や家族の負担を少しでも減らすために、育児サポートの受けることができる職場選びが大切です。
今回は、小1の壁を無理なく超えられる働き方を、ママ薬剤師の目線で解説します。
子育て中だからキャリアアップを諦めていたママも、子育て中だからこその働き方でやりたいをかなえるヒントがみつかるかもしれません。
小学生ママ薬剤師は時短勤務でないと厳しい?
子どもが大きくなるほど、私は手が離れて自分の時間ができると思っていました。
けれど、小学生の親は意外と忙しい……現在小学生の母をなってみての正直な気持ちです。
保育園や幼稚園に預けている間は、仕事が終わってお迎えまで安心して仕事に集中できました。
けれど小学生は午後には帰宅し、その後習い事もあります。低学年のうちは一人では心配なため、習い事の送迎が必要です。
一人で帰宅して留守番させても、気になってしまい仕事に全集中できません。
学童に申請していれば、保育園のときのように夜まで預かってもらえます。
けれど、定員があるため低学年では入れられるけれど学年が上がるごとに入れないケースもあります。
実際、わが家は1年生では学校内の学童に入れましたが、2年生では定員オーバーで入ることができませんでした。
少し遠い学童へは入ることは可能でしたが、安全面などを考えて辞めました。
このように小学生だから働きやすくなるかというと、むしろ時間が限られてしまうケースもあるのです。
正社員としての時短勤務も、小学生に上がると適応されないことが多く、やむを得ず子どもが帰宅するまでの時間で働けるパートに切り替える方もいます。
子どもが大きくなると、習い事や塾などお金もいろいろかかってきますので、できたらより長い時間働きたいママも多いでしょう。
実は、未就学児より小学生をもつママの方が働き方に悩むのかもしれません。
放課後の子どもの預け先は3パターン
小学生の放課後の過ごし方は大きく3パターンがあります。
1.公立の学童保育
各地方自治体が設置・運営行っている学童保育です。共働きや一人親家庭などの子どもを対象としています。
月5000円程度で預かってもらえるのはありがたいですよね。
宿題の時間はあるものの、基本は自由にお友達と遊んで過ごすため、学校以外の勉強や習い事の習慣を身に着けたい家庭にとっては心配もあります。
2.民間の学童保育
民間企業が運営する学童保育です。公立の学童保育との違いは、申込制であるため誰でも利用できます。最近では習い事感覚で利用している家庭もいるようです。
学校へ家への送迎サービスもあり、親としては助かりますよね。
ただ費用の高さが最大のデメリットです。
私も一時期利用していましたが、民間の学童に預けるために働いているような感覚になり悩んだ挙げ句、利用を辞めました。
3.自宅でお留守番
祖父母や親戚が近所にいる場合、学童を利用しない家庭もあります。身内に預けられると安心ですよね。
けれど近所に頼れる親戚がいない場合は、一人でお留守番させている家庭もあります。
最近では在宅ワークがメインになり、自宅で子育てしながら働くママも増えているようです。
子どもがいるとつい気になり、仕事に集中できないケースもあります。しかし、急なお休みのときに仕事を休まなくていいメリットや、家での勉強習慣や習い事に通わせるなど家庭のペースで子育てできるのはメリットです。
在宅ワークの働き方とは
私自身が小学生ママとして上記の3パターンを経験して、一番安心して働けたのは自宅で子どもと過ごしながら働く在宅ワークでした。
薬剤師では在宅で働くのは困難では?と思うかもしれませんが、実は可能です。
実際に現在私が薬剤師としての働き方を2つ紹介します。
オンライン薬局
医療業界のオンライン化が加速する中で、これから注目されるのが「オンライン薬局」です。
現在私はオンライン薬局の薬剤師として、リモートで患者さんからのお薬の相談にのったり、市販薬の販売をしたりと働いています。
病院や薬局だと立ち仕事ばかりですが、オンライン薬局では座ってパソコンと1日向き合う日々です。これまでとは違う疲労感があります。
今後は法律が改定されて、在宅で服薬指導も可能になる予定です。
するとさらに在宅で働くママ薬剤師の需要が出てくるでしょう。
今のうちにリサーチしておくことをおすすめします。
Webライター
薬剤師の資格を活かして、美や健康についての記事執筆をしています。
主に業務委託やクラウドソーシングにて受注し、在宅ですき間時間を利用して執筆をします。
また記事監修の依頼をいただくこともあります。
薬剤師のWebライターの需要は、医療従事者であり薬の専門家としてとても高いでしょう。またパソコンがあれば始めることが可能なため、在宅で働くならまずはWebライターから始める方は多いのです。
在宅ワークで働くママ薬剤師の1日
現在、週5オンライン薬局で働きながら、すき間時間を利用してWebライターとしてW在宅ワークをしている私の1日をご紹介します。
- 4時 起床
早朝は貴重なWebライターの時間です。
この時間が確保できるかどうかで、締切に間に合うかが決まります。
- 7時 朝支度
家族全員が起きて、朝ごはんや身支度に大忙しの時間。
8時前には娘が登校するため、自分の身支度は後回しです。
- 8時 家事&SNSタイム
家族が出勤してから、掃除や洗濯、身支度をダッシュで終わらせ、SNSタイム。
TwitterやInstagramは朝のうちに投稿します。またフォロワーさんの投稿をチェックしていいねをするなどコミュニケーションも欠かせません。
- 9時 始業
オンライン薬局の仕事のスタート。リモート上でも朝会やミーティングなどもあり、常に他のメンバーとコミュニケーションがとれます。
そのため一人で黙々と仕事している感覚がないのは働いてみた1番の驚きでした。
- 15時 下校
学校から帰ってきた娘の宿題をみつつ仕事を継続。
習い事で送迎が必要な日は、この時間で退勤することもあります。
そして、習い事の待ち時間は執筆を少しでも進めます。
- 18時 終業
あっという間に勤務が終わったら、急いで夕ごはんの支度。
そして束の間の家族との時間を過ごします。
- 21時 就寝
娘の寝る時間に一緒に寝る日もあれば、仕事をする日もあります。
これまでは寝かしつけしていると、私の方が先に寝てしまうこともありました。
最近は一人で寝ることも増えたので、眠りについたことを見届けたら、夜の自分時間を確保できるようになりました。趣味や仕事へ集中できる時間を確保できるのはありがたいですね。
ママ薬剤師が小1の壁を乗り越えるために環境を整えよう
低学年のうちは、働くママにとって心配なことも多く大変かもしれません。
また学年が上がるごとに別の悩みが出てくるでしょう。
子育てしながら自分らしく働き続けるために、子どもが小学生に上がるまでに働きやすい環境を整えておくことは大切だなと思います。
特に、子どもの帰りを自宅でおかえりと言ってあげたいママにとっては、早い段階で在宅ワークできる環境を整えておくと実現しやすくなるはずです。