ママ薬剤師が仕事復帰するときに悩むのが、わが子の預け先です。
ほとんどのママが「保育園」を選ぶ中、「幼稚園」に預けるママもいます。
中には「保育園」から「幼稚園」へ転園をしたケースも聞いたことがありますよ。
私は、娘を「幼稚園」に預けて仕事復帰を果たしました。
今回の記事では、実際に幼稚園に預けながら働いた私自身の1日をお伝えします。
保育園に預けられなくて仕事復帰を諦めた方も、この記事を読めば復帰してみようと前向きになれるかもしれません。
わが子のことを思うからこそ、預け先や働き方に悩むママの参考になれば幸いです。
ママ薬剤師はなぜ預け先に悩むのか
ママ薬剤師の多くは、正社員で時短勤務として仕事復帰をしています。
中にはパート薬剤師に切り替えて働く方もいるでしょう。
育休期間も、子どもが生まれてから1歳になるまで取得可能です。また、1歳になっても保育所が見つからないなどの理由がある場合には、事前申請により1歳6ヶ月から2歳まで延長することもできます。
けれど、都市部の認可保育園では、0才児クラスでないと保育園が預けられないのが現状です。
また家や職場の近くなど希望する保育園に預けられないケースも多くあります。
そのため、ママ薬剤師は早めに保育園に預けて働くべきか、幼稚園に入園できる年齢まで待つか悩むのです。
保育園と幼稚園の違い
保育園と幼稚園では、どんな違いがあるかご存じですか?
この違いがわかると預け先を選択しやすくなるかもしれません。
- 保育園
管轄:厚生労働省所管の児童福祉施設
対象:0才~小学校就学前の保護者の事情で保育に欠ける乳幼児
目的:日々保護者の委託を受けて、保育に欠けるその乳児又は幼児を保育すること
保育時間:1日8時間を基準
行事:土曜日が多い
- 幼稚園
管轄:文部科学省所管の学校教育施設
対象:満3才~小学校就学前の幼児
目的:幼児を保育し、適当な環境を与えてその心身の発達を助長すること
保育時間:1日4時間を基準(預かり保育実施もあり)
行事:平日が多い、週末にある場合は月曜日が代休
このように管轄や目的がそもそも異なります。
以前は、保育園は「保育」がメイン、幼稚園は「教育」がメインとのイメージが強かったようです。その理由として管轄が異なることがあるでしょう。
けれど最近は、保育園や幼稚園ごとに独自のカリキュラムを取り入れています。
また保育園でも保護者が参加する行事が多いところもあったり、幼稚園でもほとんど保護者が携わる行事がなかったりとさまざまです。
幼稚園か保育園かで悩むというよりは、通いやすい範囲の保育園、幼稚園を比較しつつ、ご家庭ごとにあったところを見つけることが大切だと思います。
私が幼稚園預けて働いた理由
わが家は妊娠中に主人の転勤が決まり、退職せざるをえませんでした。
保育園に預けるには、仕事に復帰することが前提になります。
しかし、乳児を育てながらの求職活動は預け先が決まっていなければ難しいのが現状です。
保育園は仕事復帰が前提、就職は子どもの預け先が決まっていることが前提……おかしな話ですよね。
そのため、幼稚園に預けて復帰することしか選択肢がありませんでした。
ちょうど家の近くで通わせたいと思っていた幼稚園が満2歳より入園可能のため、私は運良く2歳から預けて仕事復帰することができたのです。
しかも2歳児でも夕方5時まで預かり保育をしてもらえたのはラッキーでした。
他の幼稚園では満3歳からが多く、中には満3歳は週1~2回というところもあります。
また預かり保育まではしていないところも多いでしょう。
もしも幼稚園を選択肢にしている場合は、何歳から入園可能か、あらかじめリサーチしておくことをおすすめします。
幼稚園ママ薬剤師としての1日
お世話になった幼稚園は、8時~17時まで預かってもらえました。
もしも育休明けであれば、正社員でも時短勤務にて働くことは可能かもしれません。
しかし、転職にて正社員で入社する場合は、時短勤務が適応ではないため注意です。
そのため私はパート薬剤師として子どもを預けながら薬剤師復帰をしました。
勤務は、9時~15時の6時間勤務。
6時間までは休憩時間なしでも法的に問題ないため、そのようなシフトにしていただきました。
自分の時間も少し確保したいため、15時~17時までの2時間は集中して家事をしたり、自分のやりたいことの時間を過ごしたりとリフレッシュにもなりました。
- 4時起床
朝の1~2時間を自分だけの時間にしていました。副業もしていたので、この時間に作業をしたり、たまには二度寝する日もあったり。
- 6時朝支度
家族が起きてくる時間。朝食の準備やお弁当作りにエンジン全開です。
娘は朝すんなり起きてくれる子だったので、起きてくれないストレスはなくて助かりました。
朝ごはんを食べてからは、身支度をしてとバタバタです。
トイトレ時期は事件も起こり大変でした。
- 8時半出発
幼稚園と職場はどちらも自転車で5分、徒歩で15分ほどのところだったのもありがたかったです。
ただ、雨の日はいくら徒歩15分の距離でも、2~3歳児だと30分はかかります。
また疲れたり寄り道をしたりと時間がかかるので、そんなときはイライラマックスです。
正直、雨の日はお休みしたいと思っていました。
大きくなってきたら自分でしっかり歩いてくれるようになり、成長したなと感じることもありました。
- 9時始業
仕事が始まれば、ルーチンワークをこなすのみです。
休憩なしのため13時過ぎに空腹のピークがくるので、ちょっとおやつをつむことで乗り切っていました。
- 15時終業
仕事が終わってからは、買い物など用事を済ませて軽食タイム。
夕ごはんの準備をしながらよくつまんでました。
- 17時お迎え
さすがに朝から幼稚園にいると、娘もぐったりです。
まずは急いでお風呂にいれて、そこから夕ごはんを食べさせます。
だいたい毎日のようにごはんを食べながら寝てしまう日々でした。
この1時間は戦争のようだけども、寝てしまえば朝までぐっすり眠ってくれたので、そこからはゆっくりと自分のペースで過ごすことができました。
- 21時就寝
私自身も疲れているので9時過ぎには眠ってしまうこともしばしばでした。
だんだん大きくなってくると、娘も21時頃まで起きていられるようになったので、そのときは一緒に寝かしつけしつつ寝るようにしました。
娘のおかげで、朝型生活が定着しています。
幼稚園に預けながらでもママ薬剤師は働ける!
ママ薬剤師に仕事復帰してどうか話を聞くと、仕事中は自分だけの時間だからリフレッシュできるという声が多い印象です。
そのため、幼稚園だと預けられる時間が短い、平日に行事が多くてたいへんというイメージが強いようです。
しかし実際に幼稚園に預けながら働いてみて、正社員とパートとの雇用条件は異なるものの、自分の時間を確保しつつ有給もうまく利用しながら幼稚園ママとして思い出を作ることができました。
また、すき間時間に副業ができたことで、少しずつやりたいをかなえることができたのです。
保育園の場合、なかなか希望の保育園へ預けることができなかったとの声も聞きます。
けれど幼稚園の場合は、親が希望するところへ預けることができます。
ママ薬剤師は働き方を自由に選択しやすいからこそ、預け先もご家庭の事情にあわせて選ぶのもよいかと思います。