コロナ禍をきっかけに、働き方やキャリアが不安と考えている人もいるのではないでしょうか。[1]
近年、副業が推奨されたことがきっかけで、薬剤師でも副業を始める方が増えています。[2]
私自身は、薬剤師と副業のダブルワークからスタートし、
プチ起業した一人です。
今回は、実際に薬剤師として起業するメリット、デメリットを解説します。
これからは薬剤師の資格を活かした働き方の幅が広がることを期待しています。
起業なんてリスクが高くてチャレンジできないと思っている方も、将来の選択肢の一つとしてシフトチェンジしたくなるかもしれませんよ。
薬剤師の起業は独立開業だけではない
薬剤師が起業するとしたら、まず独立開業を思い浮かべるでしょう。
これまでは薬剤師として独立開業を目標にステップアップする方も多くいました。
けれど起業は薬局の独立開業だけではありません。
薬剤師の資格を活かしてWebライターや講師としての開業や、資格とは関係なくカフェやハンドメイド作家、物販や投資などで開業する方もいます。さまざまな分野で起業して活躍している薬剤師はたくさんいるのです。
薬剤師として自分らしく働きやすい時代になってきたのかもしれません。
実際に起業してみたメリットとデメリット
私は薬剤師として薬局に勤務しながら、講師業として副業をスタートしました。
そして子育てしながら自由な働き方を手に入れたいと本気で考えるようになり、2018年に開業届を提出し、起業しました。
現在も薬剤師として働きつつ、個人事業として主にWebライターをしています。また子育て中のママでもあります。
働き過ぎと言われつつも、「薬局ママ薬剤師×Webライター」としての働き方は、私らしくて楽しんでいます。
けれど苦しいこともあります。
そこで実際起業してみたメリットとデメリットを挙げてみました。
メリット
個人事業主として一番のメリットは、異業種の方との出会いです。
薬剤師として働いていたときは医療従事者との出会いばかり、他の業種の方と出会うことはなかなかありません。
狭い世界しか知らない私にとって、知らない業種や世界を知れることはとても新鮮で、いろんなことを学べる機会にありがたく感じます。
また自分なりに働き方のバランスを調整できるため、自由な時間を増やすことや収入を増やすことも可能です。
私が起業した理由の一つは、家族との時間大切にするためでした。
そのため家族との予定を優先にしつつ、やりたいをかなえるためにがんばって稼ぐことができるのです。
また働き方が複数あることで、気持ちの余裕が生まれます。
もしも薬局薬剤師を辞めざるを得なくなっても、個人事業をメインに働くことができます。
複数の働き方があることで、違う自分を知ることもできるでしょう。
自分の可能性を見つけることができるのも、起業のメリットかもしれません。
デメリット
一番のデメリットは、確定申告をしなければいけないことでしょうか。
会社員であれば、年末調整のみで済んでいました。
けれど、個人事業主として開業届を出すことで、毎年確定申告をする必要があります。
お金の管理は大の苦手である私にとっては、毎年1月から3月は辛い時期になってしまいました。
あとは自由な時間を増やせるけれど、締切間近は時間に追われることもあります。
締切が重なることもあり、スケジュール管理がきちんとできていないと、自分を苦しめることにもあります。
お金とスケジュール管理が苦手な私にとって、早くこの2つを誰かにお任せしたいと考えています。
お任せできるよう、もう少しがんばって軌道にのせることが今の目標です。
薬剤師で働きながら副業でプチ起業がおすすめ
起業と聞くと、会社員を辞めて独立することとイメージする方も多いかもしれません。
けれど副業として開業届を出してプチ起業をスタートすることも可能です。
ママ薬剤師としてもっと自由な働き方をしたい場合は、まずはすき間時間を利用した副業としてのプチ起業からのスタートをおすすめします。
開業届を出すことで覚悟も決まりますし、いざというときに自分なりの働き方があることで余裕が生まれます。
ママだからこそ、急なお休みにも対応できて、自分なりに収入も増やせるプチ起業で、あなたらしいママ薬剤師の可能性を広げてみませんか?
【参考文献】
[1]日経HRエージェント薬剤師【薬剤師アンケート結果公表】コロナ禍の仕事・キャリアへの影響
https://pharmacist.nikkeihr-ag.co.jp/contents/topic/03.html
[2] ハッピーファーマシスト 薬剤師はどんな副業してる?【100人に聞いてみた】実際に稼げる副業も厳選して紹介!