みなさんは、「薬機法」についてどれくらい知っていますか?
薬剤師の方だとなじみがあるでしょう。
なんとなく法律ですし、難しそうなイメージがありますよね。
しかもなぜ、「薬機法」がWebライターと関係しているのかわからない方もいるでしょう。
先日、ものがく出版よりAmazon Kindle版にて出版されました『美容ライター1年目の教科書』にて一部コラムを担当させていただきました。
この書籍出版記念として、この度『超初心者のための薬機法』を開講させていただく機会をいただき、無事に役目を終えることができました。
そこで今回は、講座開催レポートを兼ねて、薬機法について“知らない”から”わかる”Webライターになるためのロードマップをお届けします。
薬機法について少しでも興味をもち、ライティングにチャレンジしたくなるかもしれませんよ。
ライターが知っておくべき薬機法は難しくない
薬剤師にとって、「薬機法」はとても身近な法律です。
けれど、薬機法が知っておくべき「広告」についての内容は、広報などの部署に配属にならない限り知らないでしょう。
私も、普通に薬局やドラッグストアに勤務していたときはまったく知りませんでした。
言い回しが難しく、なにを言っているかわかりにくいのです。
そのため読んでも理解できず、また理解しようとしていないかもしれません。
けれど、薬機法の中で「広告」について触れている部分は、ごくわずかです。
しかも、注意すべきポイントやこれを守ればよいポイントなどきちんと定められています。
このポイントさえ理解できていれば、実は薬機法は難しくないのです。
ゼロから学ぶ薬機法5ステップ
今回の講座では、3回に分けてゼロから薬機法の学び方についてお伝えしました。
ここからは講座の中でもお伝えした、5ステップを1つずつ解説します。
ステップ1.薬機法における広告規制について知る
まずは、Webライターが知っておくべき薬機法の内容をピックアップしてお伝えしましょう。
薬機法とは「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保に関する法律」の略称のことです。
- 医薬品
- 医薬部外品
- 化粧品
- 医療機器
- 再生医療等製品
この5つについて、製造から販売、販売後まで必要な規制を行うための法律になります。
Webライターがかかわってくるのは「販売」のところです。
販売するには「広告」がかかわってきます。
薬機法における広告の条件とは下記の通りです。
- 誘引性
- 明示性
- 一般性
この3つの条件をすべて満たすものを広告とみなされます。
薬機法の広告規制では、下記の3点に気をつける必要があります。
- 誇大広告
- 特定疾病用の医薬品等の広告の制限
- 承認前の医薬品等の広告の禁止
これらに該当すると、薬機法違反の対象となります。
講座では、具体的にどのようなことが対象となるのか、違反したらどうなるのかについて解説しました。
ステップ2.ガイドラインを確認する
Webライターとして薬機法違反の対象とならないためには、ガイドラインをしっかりと確認しておく必要があります。
考え方を変えると、ガイドラインをしっかりと守っていれば、薬機法違反に対して心配する必要はありません。
今回は美容ライター向けの講座でしたので、「化粧品等の適正広告ガイドライン」についてご紹介しました。
まずはガイドラインを自分のものにすることが、美容ライターへのはじめの一歩です。
ステップ3.使用可能な効能効果表現を覚える
化粧品等の適正広告ガイドラインには、薬機法の広告規制に該当しない表現についてまとめてくれています。
まずはOKな表現をしっかり把握しておくことからはじめましょう。
広告規制はNGな表現ばかり気にしがちですが、OKなものを意識していく方が気持ちも楽になりますよ。
ステップ4.言い換え表現をストック
毎回ガイドライン上のOKな表現をそのまま使用しても、魅力が伝わらず、どれも同じような記事になってしまいます。
それぞれの良さを伝えていくには、表現のバリエーションを増やしていくことが大事です。
講座では、今日からできる言い換え表現のストック方法についてお伝えさせていただきました。
Webライターは「書くスキル」だけでなくだけでなく、「リサーチ力」も必要ですよ。
ステップ5.薬機法を意識して記事を公開する
薬機法を意識した言い換え表現がストックできたら、あとは実践あるのみです。
まずはご自身の愛用している化粧品を、ご自身のSNSやブログにて紹介していきましょう。
自分のブログ記事も立派なポートフォリオとなります。
どのくらいの反響があったかも数値で見ていきましょう。
反応が悪い記事はリライトを行うことで、どうしたら興味をもってもらえるかの学びにつながりますよ。
学んだことをすぐに実践することで薬機法がわかるライターへ
今回の『超初心者のための薬機法』では、とにかくまずは書いてみることをみなさんに意識していただきました。
薬機法を意識して書くことへのハードルが、高い方が実に多い印象です。
しかし、勇気を出してまずは書いてみると意外とハードルは高くないとの感想をいただきます。
講座を受講された方へはしっかり添削をさせていただいてます。
薬機法がわかるライターへのステップを踏み出したい方は、ぜひちょっと先を行く先輩の話を聞いてませんか?